我が人生の記録

子3人、郊外にマイホーム、マイカーを持ち、時代に逆行してみます

麻生さんの「子どもを産まない方が悪い」という発言を聞いて、子どもが3人いる私が思ったこと

   

先日、札幌市内で行われた麻生さんの応援演説で、社会保障費の増大に絡み、「高齢者が悪いようなイメージを作っている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」と述べた件が話題になっています。

<麻生財務相>子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言 - Yahoo

ただ、往々にしてこういった発言は、悪く聞こえるように切り出して言われていることが多いですよね。その辺りの釈明は別の方がすでに書かれているので、そちらにお任せしたいと思います。

麻生さんの発言の全文のどこに問題があったのか、じっくり聞いて書き起こしてみたよ - BLOGS

ヤフコメの反応

さて、このニュースに対してどんな反応があったか見てみると。

  • 高齢者問題より少子化問題の方が優先課題だ。というべきでないかな麻生さん。
  • 言い方、表現が雑だから悪いようにとらえられるけど、新しい命が生まれないのは国として問題だと言うのは確かだと思う。
  • 産まないのではなく、生活不安で産めないのでは。
  • 産まないではなく増加しないって言えば良かったんだろうけど、この人ほんと言葉を知らないというか印象が悪いというか・・・。
    増えないのは、生活の価値観が昔と違うからだと思う。
    特に女性は働くことを考えたら子どもの人数は限られる。
    経済もそうだけど、仕事と家事の両立って家族の協力ないと難しいと思う。
  • 仕事が安定しないとね。
    解雇規制緩和とかどこかのマニフェストに書いてあったこともありますし。
    1年後、無職になっていない保障はどこにもないですし。
    自分ひとりが生きていくので精一杯な人も多いのでは。
  • 無理無理。
    とても作れませ~ん。
    給料上げてから言ってね。
    高齢者が悪くはないけど、支えきれないんだよね。

うーん、いろいろありますね。ただ、子どもを作れないのを、お金が無いから=日本の経済が良くないから給料が上がらない、もしくは低いという問題に転嫁しているような気がしてなりません。

私の周りの人を見てみると、お金が本質の問題か?と思う。

正直いうと、私自身は給料面では恵まれている方かもしれません。ただ、子どもが3人いるという点から見ると、収支はそれほどゆとり無しといったところでしょうか。

子どもが欲しくてもできない人もたくさんいると思います。周りに子どもがいない中年夫婦がいますが、「なぜ子どもがいないのか?」なんてナンセンスでデリカシーが無い質問はできないです。きっといろんな事情がありますから。ただ、田舎から関東へ出てきて思ったのですが、今の生活水準を維持することに固執する人がすごい多い気がします。誤解を恐れずに言うと、子どもができることによって一番気になることがお金だということです。そのお金というのは、子どもを育てるお金というよりは自分に投資できる、つまりは、自分が使えるお金が少なくなるという点が気になっているのではないかと感じます。

今の20代、30代は昔に比べれば比較的苦労なく育ってきた人が多いと思います。人によっては、海外旅行にいったり、カフェでお茶したり。外で美味しいものを食べたり。そんな楽しい日々を送ってきている人もそれなりにいると思います。そういう生活をしてきたら、やっぱりそういう余裕のある楽しい生活を続けたいと思ってしまいますよね。実際、子どもができれば、自分の自由という観点ではお金と時間は減ります。それは同時に今まで維持してきた、また、周りの人が維持している生活水準で生活し続けられないというデメリットに感じてしまうのではないでしょうか。

お金の問題で子どもが作れないというのは表面上は正しい問題だと思います。でも、その本質は、子どもがいる状態では自分が求める生活水準をキープすることが難しいということではないでしょうか。そういう意味では、お金が十分に与えられたとしても、子どもが増えるとは限りません。それはやっぱり子育てには自分のお金と時間を提供しないといけないから。それはさっきの自分の自由という観点からはデメリットになるので。

でも、そんな自由な人たちが羨ましいことがたくさんある

結婚して、子どもを作って。。。という今の人生に全く後悔はありません。家に帰れば子どもたちと妻が笑顔で迎えてくれます。多少生活水準が下がったり、自分の時間がほとんどなくても、その代わりに言葉にできない幸せがあると感じています。もしかすると、今の自分を正当化するための思い込みかもしれませんが(笑)

ただ、一旦家を出て、仕事の現場に行くといろんな思いを持ちます。仕事場では基本的に子どもがいるかいないかなんて関係ありません。ましてや男であればなおさらのこと。自由に飲みに行ったり、遅くまで自分のために勉強していたり、新しい服やおもちゃを買っていたりする独身や子どものいない同僚を見ているとうらやましくなります。

正直言うとこういう人たちを見て、「結婚して子どもがいないなんて・・・」という身勝手な意見を持ちます。これはただの妬みで、自分の環境に引きずり込みたいだけなんですよね。独身貴族がうらやましくなるということです。

結婚して子どものいる同僚とこの「嫉妬・妬み」について話したことがあります。同僚もこの自分たちの黒い部分に「そうそう!」と同意してくれました。さらに、だからといって、離婚したいとか、子どもがいなければ良かったなんて、全く思わないことも同意してくれました。でも、よく考えるとかってな話です。自分がいる環境の良くない部分を正当化するために、独身の人たちを自分の環境に引きこもうとするなんて。

結局自分勝手な人の集まりが少子化を生んでいるのか!?

子どもが産まれたのが29歳の時でした。まだ3年ほどしか経ってませんが、ここまでの3年は私の生活は子どものためにありました。今後も重みは変われど、死ぬまでずっと子どもがいる生活を送ります。子どもができるということで、"一番カワイイ自分に与えていた時間やお金を、代わりに子どもに与えることになる"ということを受け入れなければならない気がします。お金や時間がいくらあるかというよりは、それを子どものために使えるかどうかということが一番重要な気がします。

まだまだ自分も未熟ですが、子どもがいる生活を送っていると、なんとも言えない幸せがこみ上げてくることがあります。決して楽ではないですが、国のためなんかではなく、自分や自分の奥さんのためにも子どもがいる生活を送る人が周りに増えるといいなと思います。

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