我が人生の記録

子3人、郊外にマイホーム、マイカーを持ち、時代に逆行してみます

仕事はすべて感情で動いていると感じる今日この頃

   

最近、ほんとに感情が人間関係のすべてだと感じることが多い。しかも、仕事の上でも、判断や決定の大きなウェイトを占めてる。

先日も部下を守る!ということについて考えてみた。
自分の部下を守ることは、防波堤になることではない。

面倒なことを自分が受け止めて、部下には仕事のコアな部分だけをやってもらう。ということが瞬間的には部下に喜ばれる気がします。私も部下の時代は、そんな上司がありがたいなぁと思ってきました。

ただ、今、上司と同じ立場になり、いろいろな打ち合わせに出るうちに気持ちは変わってきました。

感情が仕事を支配する

基本的に上司というものは、上にいけばいくほど「管理」の視点が強くなります。現場から離れるので、その分、「わからない」ことに対する不安感が増すのです。その不安を払しょくするために、部下から報告を受けたり、資料を確認して、分かったことにします。

ここで大事なのは、上司は「知る」「不安を無くす」ということ が目的だということです。

ですから、現場から距離のある上司(例えば部長)から、面倒な経過報告を求められることもありますが、これには大義はありません。なんとなく知っておきたいのです。 部下やメンバーは、その「なんとなく知りたい」という雰囲気をなんとなく感じてわかっています。

だからこそ面倒なのです。意味が無いから。

意味が無いと考えられる現場からは、上司は疎まれます。そして、部下想いの中間管理職(例えば課長)は、この「意味のない」報告を現場に降ろさず、適当に実施したり、挙句の果てには、無視したりします。

もちろん部下からすれば、課長が面倒なことを遮ってくれた嬉しいと思います。でも、逆に無視された部長はどう思うでしょうか。めちゃくちゃ腹が立ちます

「なぜ無視する」「メンバーになぜ指示の有意義性を説明しない」「俺のことを馬鹿にしているのか。ごまかしているつもりかもしれないが、無視したりさえぎったりしていることはわかってるぞ。馬鹿にするな。」

と、まぁこんな感じ。部長から見れば、課長より向こうにいるメンバー全員に対してイライラしてくるでしょう。自然なことですね。

もう、こうなったら、すべて感情に左右されてしまいます。もちろん仕事も。完全に感情が仕事を支配する状態です。

この組織は最終的にどうなるか

崩壊します。すべてがダメになります。原因は誰にあるか。もちろん最も責任が高いのは部長です。責任者であるということもありますが、「知りたい」という欲求を我慢できなかったことです。また、課長を抱き込めなかったこと。

つぎはもちろん課長です。部長からの面倒な仕事をブロックするのが課長の仕事ではありません。部長が提示するビジョンに対して、現場レベルで方向性を提示して、部下を後押し、指導する立場です。

ただ、古臭い考えであることは確かです。ですが、それに逆らうなら、小さく逆らうのではなく、もっと大きな視点で変えていこうとすべきです。

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